
1月も中盤にさしかかり、すっかりクリスマス前の生活リズムを取り戻したわが家ですが、年末年始の長い実家帰りを経て、2歳半の息子の言語能力がライザップ並みに向上しています。
思えば、毎回長期連休で実家を訪れたあとは、妙に子どもの語彙が増えたように感じていたのですが、聞いてるわたしの方が非日常から日常に戻るときのギャップで何かしらそう思わされているだけじゃないかと思っていました。
ところが、今回は通っている保育園の保育士さんからも言われているので、やはりわたしの思い込みではないようです。
言語の発達
言語がすくすくと発達する最適な条件にはいくつかあって、これらが全て揃うと子どもの言語能力向上のスピードは加速します。
その条件というのは、『言葉を浴びるように聞くこと』『信頼できる人と話すこと』『自らの意思を表現すること』の3つです。
帰省は、これら3つの条件を簡単に満たしやすいイベントなんですね。
言葉を浴びるように聞く
1点目は、量です。
子どもがもつ言語のコップを、大量の言葉であふれさせてあげることは、言葉の発達にとても効果的です。
教育関係の人から、「0歳児のしゃべれない頃からでも、とにかく一方的に語りかけてあげてください」とよく言われるのはそのためです。
子どもの口から表に出てくる言葉というのは、彼らの聞いた言葉の洪水の中で、コップからあふれたものだということです。
帰省すると、親族はみんな子どもと話したがりますので、次から次へと話しかけてきます。
しかも、しゃべり方や使う言葉も人によって違いますので、普段使わないような言葉を聞くことは子どもによって良い刺激になります。
信頼できる人と話す
同じ言葉の量でも、話す相手によって吸収度は変わります。
そして、より信頼できる相手の方がその効果は高いです。
一般に子どもの信頼が最も厚いのはまずは母親、そして父親ですが、小さい頃からかわいがってくれている祖父母もその影響力は強いです。
もし、何度も実家を訪れていればだいぶ子どもも慣れてきていて信頼度も高まっていることでしょう。
傾聴というやつで、信頼している相手に語りかけられると、自然と相手の顔を見てその発言の内容に耳を傾けます。
自らの意思を表現する
最後はフィードバック、すなわち言葉を使って相手に意思を伝える練習をすることです。
お遊びごとがメインでいつも先生が助けてくれる保育園と違って、帰省した先にあるのはリアルな人間社会であり、この中で発生するのは本物のコミュニケーションです。
子どももそのコミュニティの一員であり、自分の意思を表現する必要に駆られます。
普段は必ず自分の味方をしてくれる両親も、実家には兄弟がいて、甥や姪がいて、親がいて、祖父母がいます。
その人間関係でのバランスの中で、子どもの思いどおりに動いてくれないことも起こり得ます。
例えば、普段大好きな母親が甥と楽しそうに遊んでいる姿をみて嫉妬心に駆られる、といったことです。
心を大きく揺さぶる出来事に接するほど、子どもの脳はフル回転して自己を表現します。
まとめ
帰省って、子どもにとってはとてもよい経験なんですよね。
有名な観光地に旅行するよりも、教育的な費用対効果はとても高いです。