あたらしい仕事を始めて早くも3ヶ月もの月日が経ちました。

過去記事:10兆円企業をやめてベンチャーに転職したよ。

 

3ヶ月で試用期間が終わるので、ようやくちゃんとした社員という扱いになったような、ひとつの節目かなと感じております。

もちろん、実態としては何も儀式めいたことはないですけどね!

 

大企業社員はベンチャーで通用するのか?

新卒からのうのうと大企業でやってきた人間が、はたして生き馬の目を抜く環境で通用するのか?

わたしを含め、前職にいた時に同僚の多くが語っていた不安がこれでした。

スピード感あふれるスタートアップ環境を羨ましいと思いつつも、今ひとつ自信をもって飛び込めないという多くの人が根底に抱える悩みのひとつです。

 

これはもう、全然参考にならないと思いますが人によるとしかいえないです。

今やっている仕事は事業内容に惚れ込んで飛び込んだものなので、当然のごとくわたしの士気は高いですし、自分の専門性でいい感じにチームに貢献できていると思います。

多分もっと求められているとは思ってるんですがね。

 

そんな中でふと前職の同僚の顔を思い浮かべると、「アイツだったらもっとうまくやるだろうな」とか「あの人は多分何もできなくなるだろーなー」とか思うことはあります。

なので、結局どんな環境にいてもすごい人はすごいし、ダメな人はダメです。

そんな、当たり前のことがわかったってだけで大したことはないのですが、大企業と違ってセーフティネットがないので、ダメな人はとことん落ちていくというだけですね。

 

セーフティネットがない

じゃあそのセーフティネットって何かっていうと、つまるところ教育制度や文化なんですね。

日本の企業って、雇った人材をとても大切にします。

ちゃんと研修をして、おわったらメンターをつけて、何とか能力を生かしてあげようと手厚くサポートしてあげます。

 

それがないんですね、今の環境は。

もちろん全くない、というよりは少しはあるんですが薄く感じます。

みんな、やらなきゃいけないことが目白押しなので、モタモタしてる人に構ってるヒマがないという言い方が正しいと思います。

そう聞くとなんか冷たいなぁ、と感じるかもしれないのですが、正直そこまで悪意はないのです。

ただただ、「あ、ごめん。すっかり忘れてた(いるのを)。」というだけです。

やっぱドライですかね。

 

違いはかつぐ神輿の重さだけ

何と言っても小さな組織に対して大企業が羨むのはそのスピード感と、常識に囚われない発想力です。

わたしはIT系の企業に入ったのですが、入る前はその戦略眼とスピードをみて、一体どんなスーパーマンたちが運営しているんだろうかと、正直ちょっと恐ろしいような気もしていました。

 

なんですが、多くの人は正直そんなに変わらない。

もちろん、本当にスーパーマンもいましたがそれは数十人に一人くらい。

小さい組織が持っている意思決定のスピード感は、培ってきた資産が小さいことが成せることなんですね。

そこには前例がなくて、かつ失うものも少ない。

ある程度名の通った企業なら、舵取りを失敗した時のレビュテーション(評判)リスクばかり考えるようになってしまって、内々で戦略や戦術を何度も練り直しをしますが、小さい組織だと「そんなに頭だけで考えても時間の無駄なんで、とりあえずやってみますか」くらいでことが動きます。

 

大きな企業は背負っているもの、積み上げてきたものが大きすぎるんですね。

イメージ的には、すごくたくさんの人ですごく重い神輿を担いでる感じ。

重いからそう簡単に方向転換できないし、周りにぶつかるかもしれないから慎重にもなる。

ただ、一回勢いがつくともう止められないほどのスピードとパワーで潰れるまで走り続けます。

 

だから、大企業社員てパワーはあるんですよ。

重い神輿でも時間かけて「ウォー!」って動かす感じで。忍耐力と筋力はあるんです。

ただ、ずっーっと重いものばかりもってたので、俊敏性がないし思考も若干停止気味。

 

でも、ビジネスの局面では必ず一定強引なパワーを必要とするシーンって出てくるんですよ。

そういう時、慣れてない人だと結構すぐ嫌になっちゃったりして、そんな場面でプロジェクトを動かし続ける力ってのは結構求められてる気がするんですよね。

 

結局は多様性が重要、ってことで役に立たないことは全然ないです。

わたしも、非力な方だと思ってたのですが、結構パワーあるみたいです。

 

まとめ

やっぱ適材適所ですね、ってありきたりな結論になってしまいましたが、そんなもんだと思います。

今風にいうとマッチングってやつで、今の自分の能力がピタリとハマる環境が見つかれば、大活躍できることも大いにあるでしょう。

だから、奢ったり卑屈になったりせず冷静に自分の今の能力を見極めるってことが本当に大事です。

 

とはいっても、どんなに考えても最後は入ってみないとわからないものです。

ある程度自分の中でピンときたら、勇気をもって飛び込んでみることですね。

「ダメだったら、また転職すればいいや」くらいに思えたら、21世紀型人材への第一歩だと思います。