
思えば新人の頃は、残業ばかりしていました。
残業が減らなくて困っているとき、どうしても上司や同僚など、外部に原因を求めてしまっていたなーと思います。
振り返ってみれば、自分が変わることが一番重要だったわけですが、その変わることの中のひとつに「休憩のとり方」っていうのがあります。
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休むことは学校で教えてくれない
学生の頃、授業の合間に休み時間がありましたね。
どうもこの休み時間というものは、先生たちから邪魔者と思われているように感じていました。
本当は取らせたくないが、ルールで決まっているので仕方なく取らせているもの、そういった印象です。
だいたい、ものが壊れたり、ケンカが起きたりするのも休み時間です。
だから、学校教育を受けたわたしたちは、なんとなく「休む=悪いもの」という捉え方をしがちです。
さらに、学校ではチャイムという便利な道具が、全生徒に「休め!」という指示をあたえてくれます。
その結果できあがるのは、休むことにたいしてとても受動的な人間です。
いい休憩は集中の材料
学校で休憩時間が設定されているのは、人間は集中を保つためには、リラックスする時間が必要不可欠であると認められているからこそなのですが、社会人になるとどうしてもこれを忘れてしまいます。
「もう大人になったんだから、休憩なんて必要ない。休憩は子どもがとるもんだ!」
そんな深層意識が、休憩に対して前向きになることを邪魔しているように思います。
仕事ができる人ほど、休憩の取り方が上手です。
チームやペアで仕事をしていても、メンバーの集中が切れた瞬間を見逃さずに、「ちょっとコーヒー飲みにいこう。」という感じで、エッと思うタイミングでさりげなく休憩をはさんできます。
これがダメな人ほど、休憩しながら仕事してるみたいになってしまって、見かけ上ずーっと席にはいるのですが、四六時中アタマは回転していないという状態になっています。
良い会議には休憩が必要
本当は会議なんて、休憩がいらないほど短い方がいいのですが、なかなかそうはいかないケースもあると思います。
これまでの経験上、人間の集中力はどんなにがんばっても90分が限界だと思いますので、120分を超える会議では必ず休憩をはさんだ方がいいと思います。
会議で休憩を入れることは、遅れている人にこっそりキャッチアップするチャンスを与えるという、リラックス以外にもよい効果があります。
会議を進めていくと、メインで議論を展開している数人以外は、あんまり議論についてこれなくなっていて、発言が少なくなってきます。
そういう人は、議論に割って入ってまでキャッチアップする勇気はないのです。
休憩時間を与えることで、こっそり遅れを取り戻すチャンスを与えることができます。
せっかく時間を使って会議に呼んでいるわけですから、終わってみて「よくわからなかった」という状態になる人をできるだけ減らせるように、ファシリテーターは目を光らせることが重要です。
休むときは一人で
おしゃべり好きな人に多い傾向なのでうが、個人作業をしていて休憩をとるとき、他の人に話しかける人がいます。
これはいい面もあるのですが、場合によっては相手の集中を妨げることにもなりますので、使い方には注意しましょう。
集中の時間は人によってそれぞれなので、同じく休憩タイムに入っている人にしか、リラックスモードで話しかけてはいけません。
そうしないと、いつも他愛もない話で仕事の邪魔をしてくる人、という悪いレッテルを貼られてしまう結果になりかねません。
話しかけるのであれば、コイツは明らかに休憩中だなと確信できる人にだけ話しかけましょう。
まとめ
休憩のとり方って、結構センスが出ると思います。
だからこそ、意識的に次に休憩をとるまでの時間をデザインすることに意識を向けたいものです。
10分程度の小休止すらうまくとれない人が、きっちり退社できることはないでしょう。