ある朝、枕元でスマートフォンのアラームがなった。

目を覚ます。

まだ眠い。

今何時だ……朝5時半。

最近は急に寒くなり始めた。ふとんの外は寒そうだ。

今日は何曜日だったっけ?……木曜日か。今週もあと2日。

今日は約束がある……もう起きなければいけない。

3重に張り巡らされたスマートフォンアラームの防衛線をすべて解除する。

起きたらまず何をしようか。

コーヒーだ。コーヒーを淹れよう。

昨日の夜は何を考えていただろう?……思い出せない。

背筋を伸ばすことができない……まだ脳が寝ている。

あぐらから正座に切り替える。

首が重い。

ぐるぐると回す体操をする。

……で昨日の夜は何を考えていたっけ?

やっぱり思い出せない。

そんな重要なことではなかったのだろうか。

時計をみる。

午前5時38分。

反対側をみる。

妻と息子が寝ている。

息子はいつもどおりふとんから飛び出して横向きに寝ている。

寒そうだが大丈夫だろうか。

子供は体温が高いから大丈夫か。

5時40分。

さて、もう起きなくては。

今日は約束がある。

 

ポエムじゃない

変なことを書いてしまいました。

わたしは頭がおかしくなってしまったのでしょうか。

 

違います。

昨日、「1440分の使い方 − 成功者たちの時間管理15の秘訣」というほ本を読みまして、それに書かれていた朝の習慣とやらを実践してみたのですね。

時間管理について書かれた本はもう嫌というほど読んできていて、正直タイトルだけ見ても辟易していました。

優先度をつけようとか、緊急度でなく重要度が高いものから取り組もうとか、どうせまた同じようなことが書いてあるんだろうなーと思っていました。

 

実際その通りに書いてありました。

 

もうわかってるよー、それができれば苦労せんわ。

しかし、一部気になる部分がありました。

 

成功した人物の大半は、朝の習慣を持っている。

やることは人によってばらばらだ。

 

うーん。そんなことを聞いた気もするけど。

まぁでもインタビュー結果だから、事実なんでしょうね。

 

この本はアメリカ人が書いたものなので、例に挙げられている朝の習慣もいかにもUSA的です。

「プロテインをのむ」「ウォーキングをする」「マッスルトレーニングをする」「エアロバイクをこぐ」「成功者のポッドキャストを聞く」……。

 

無理ー。

エアロバイクとか家にないし。

そんなの富豪だからできるんでしょ。

朝から筋トレなんかしたら子どもが起きちゃうよ。

部屋が狭い日本では無理だわー。

と思ったのですが、「瞑想」というのもあって、これならできそうかなと思ったのでやってみたのが冒頭の部分です。

 

朝の習慣

普段の朝の身支度といえば、家を出る70分前から3重の時間設定とスヌーズ機能によって、数分おきになり始めたアラームによって家を出る40分前に起こされ、30分間で自分たち用の粗末な朝ごはんと、子どもの服をスポンスポンと着せ替え人形のように着替えさせながら、残りは妻に任せて慌てて出て行く毎日です。

今日は家を出る160分前に起きて、10分間の瞑想をしてみました。

そういえば以前、職場で「今、瞑想にハマっている」という若者がおりまして、そのときは面白いね!とコメントしながら内心ではコイツ頭大丈夫かと思っていました。

 

「瞑想」と聞くとなにやらスピリチュアルな印象を受けましたが、今日やって見るとどちらかというと「合理的」という印象で意外でした。

 

眠りたい欲求解消と頭の整理

わたしは通常、3度寝くらいが標準になっています。

で、瞑想というのは当然目をつぶって行いますから、身体的には半分寝ている状態なわけですね。

つまりは、高尚な2度寝なわけです。

10分間の最初の方はまだ眠いので、ぼーっとしていますが、ヒマなので脳がだんだんと考えごとを始めます。

でも、そのまま10分くらいたつともう考えても同じことしか出てこなくなるので、「仕方ない、起きるか。」という風に自然に体が動きます。

案外こればつらくありません。

 

起きたばかりの時間は脳が情報を整理していて、体はちゃんと動きません。

いきなり行動しろと言われると思考を停止させる必要があるので、すごく嫌な気分になりますが、脳に情報を整理する時間の猶予を与えると、体が自然と動くようになります。

 

改善点

はじめてやってみた結果、いくつか改善点もみつかりました。

まず、最近は寒くなってきているので、座って瞑想をすると背中が寒いです。

枕元に小さめのブランケットを用意しておくのがいいと思いました。

 

あと、子どもがふとんから飛び出しているのでふとんをかけてあげればよかったと思いました。

 

まとめ

このブログも朝かきました。

わたしはだいたい夜に書いていて、1,000文字書くのに1時間くらいかかってしまうので、朝かくのは厳しいと思っていました。

今回は1時間で2,000文字くらいかけましたので、生産性は2倍ですね。

頭が整理されていると、筆もどんどん進みますので試してみてはどうでしょうか。

 

 

1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣 − ケビン・クルーズ