残業というのは、待っていても無くならない。

私は最も残業をしていた時期と比べて、大体残業の量を1/5程度に短縮することを実現した。ちなみに、やっている仕事の難易度は変わらないか、若干上がっていると思う。
私が、実践している、残業を無くすための努力をご紹介したい。

なお、ここで紹介しているのはあくまで個人的なレベルなので、組織として残業をなくそうと思ったら、もっと別の方法を取らないと根本的な解決は難しいと思う。

意識改革

まずは、残業が無駄な時間であることを認識することだ。

いきなりマインドの話になってしまったが、個人として出来る範囲では最良の対策だと私は思う。

手当が出ようが出まいが、残業というのは人生の中で無駄な時間であることを、心の底から認識することだ。

逆に言ってしまえば、これができない時点で、残業に意味を見出していることになるから、なくすことは出来ない。というか、意味があると思っている以上、なくす必要はない。

人間は意味の無いことに時間を費やすのを最も嫌がるが、意味のあることなら喜んでやるという性質があるからだ。

では、残業に少なからず意味を見出してしまっているが、心の底ではしたくないと思っている人はどうすればいいだろうか。

残業の価値を下げる

残業よりも、自分の人生にとって価値が高いと感じることを見つけることだ。

若い人に残業が多いのも、これが出来ていないことが原因であると思う。

家に帰ってもやることが無いのだ。

会社にいれば近い年代の仲間もいるし、上手く行けば人より長い時間をかけて達成出来た成果が認められるかもしれないという期待もある。

残業は気が進まないが、他にやりたいこともないので、相対的に人生の中での優先順位が上がっている状態だ。

決して体力があるからだけではない。

細かいタスクを残さない

意識と外的要因を揃えた所で、あとは小手先のテクニックだ。

その日にやるタスクを見積もる際に、小さいタスクを1日の終わりに持ってこないことだ。

小さいタスクは先が見えているからか、手をつけるハードルが低い。

だから、就業時間に小さいタスクが残っていると、「あとはこれだけやって帰ろうかな」と思ってしまいがちだ。

しかし、10分で終わるつもりだった小さいタスクが20分かかってしまい、10分オーバーしてしまったので、もう20分……という感じにズルズルと伸びてしまう。

どんなに意思の強い人でも、人間は弱い生き物であり、簡単な方へ流れてしまう傾向があるんだということを、忘れないようにしよう。

まとめ

正直、上記を個人レベルでやっても残業は無くならない。

だから、組織的な残業解消策として上記のいずれかを挙げるような組織があったら、上層部は残業をなくす気がないと思った方がいいだろう。