前回の記事で保育園を大きく3つに分けたのだが、今回はそれぞれの特徴を簡単に紹介したいと思う。

認可保育園

国が定める認可基準を満たした保育園のことで、敷地の広さ・人員・衛生管理・安全管理など様々な面でチェックが入っているので、保育するサービスとしては一番充実している。特に敷地の広さは大きな魅力で、園庭がある保育園で元気に子供が遊ぶ姿を想像すると、是が非でも入れたいと思う親が多いのも頷ける。助成金が出ているためなのか、設備も充実していることが多く、古くからある園でもリフォームされている場合が殆どだ。運営もよく考えられているケースが多く、私が見学に行った範囲内でも、本格的なビザ釜を使った食育を行なっているようなところもあり、どれもその内容に驚かされることが多かった。基本的にはいいことばかり、という考え方が当てはまるのだが、自治体の管理下にあることもあって、ルールが厳しいことも多く、閉園が早い・固定の夏季休業期間がある・子供に熱が出た時の呼び出し基準が厳格・親が準備する物が多い、など親側に負担を求める事項も多い。ただ、いずれも子供のことを考えてのことなので、悪いことではないだろう。保育料は自治体ごとに定められており、同じ自治体内であればどの園でも一緒だ。なお、認可=安価というイメージで語られることが多いのだが、これは必ずしもあてはまらない。保育料の料金体系は世帯年収に応じて決められており、ある一定の水準を超えると後述する自治体独自の認定保育園の方が安くなる可能性がある。

自治体独自認定保育園

各自治体が独自の基準を設けて認定している保育施設のことで、認定保育園・認証保育園など自治体によって呼び方が異なる。自治体の認定を受けているので、自治体の窓口でも情報開示を行なっていたり、保育料に補助金が出て割引になったりする。やはり認可と比べると敷地が狭く、店舗ビルの1室を使ったようなところが多かった。基本的に園庭は無いと考えた方がいい。見学に行った中には雑居ビルの一角のようなところもあり、生まれたばかりの我が子を入れると考えるとちょっとなあと思うところもあった。ただ、運営に関しては少ない敷地・人員・費用の中で頑張って運用しようとしている気概を感じられ、親としては本当に頭の下がる想いだ。基本的に各園ごとに運営方針を決めることができるので、親の要望に対しても柔軟な対応を取ってくれることが多いように感じた。保育料に関しては園により様々だが、自治体から補助が出ることもあって認可園と比べても遜色ないか、安く収まったりすることもある。

その他の保育所など

国の認可基準も、自治体の認定基準も満たさない保育施設や企業が独自に運営する従業員向けの保育所、ベビーシッターのようなサービスがここに含まれる。基本的には自治体では紹介してくれないので、自分で探すしか無い。私が活動した範囲内では、施設型の保育所の場合は一時預かりを主目的としたものしかなく、通年での預かりは受け入れてくれないか、できても非常に高額になるものしかなかった。子育てに理解のある企業だと、独自の保育所を勤務地の近くに持っていたりして羨ましい限りだ。

まとめ

保活というのは、認可保育園か自治体独自認定保育園のどちらかに入れるための活動であると理解して良いだろう。その中でも特に認可保育園に入れられればなお良い、ということになるが、自治体独自認定園もほぼ遜色ないので多くの人は仕事を辞めることなく継続することができるだろう。