世の中の働き方改革の流れを受けて、わたしが務める会社の中でも様々な議論が繰り広げられています。

最近は全従業員への働き方改革に対する意識調査が対面で行われているのですが、その結果寄せられた意見が匿名で公開されました。

中身を見て見ると「そうだよねー」と思う意見も多い一方、「マジかw」と思えるようなものもあるので、後者を紹介したいと思います。

 

① 残業したい人の権利はどうなる?という意見

なんじゃそれw

「残業したい人の権利」というものがあることを初めて知ったのですが、どこかに定義されているんでしょうかね。

なんというか、正直に「仕事が好きなので、残業は苦になりません」と言えばいいものを、なぜか権利の主張という形をとっているところに、自分の人生に対して後ろ向きな雰囲気を感じます。

権利というのは、なんらか基準を満たした人に対して与えられる資格のようなものですが、残業したい人かしたくない人かを見分けるのは一体どういう基準なんでしょうかね。

労働に関しては労働基準法で『1日8時間まで』と定められていますので、これがひとつの基準になります。

これは約120年前のヨーロッパで工場労働が始まった頃に、単位時間あたりでもっとも生産性と生産量のバランスがよかったことなどから採択された結果であると言われています。

なので、10時間がよいか、9時間がよいかといった議論や実験が繰り返された結果なんだということですね。

さらに短い方が人間の生産性は上がるんではないかという気もするのですが、生産量を一定以上維持するためにある程度長時間である必要があったり、工場の稼働にイニシャルコストがかかる分を回収しなければいけなかったりすることを考慮して、設定されたのではないかと思います。

ともかく、権利として与えられているのは8時間なので、それを超えるのであれば残業した分以上に成果を出せるという生産性の高さを周囲に披露する必要がでてきます。

権利というような言い回しで主張する人って、多くが特段の努力もしていない人のようなイメージがありますので、残念な主張だと感じますね。

さらに残念なのはこの主張をみた中高年の方々がまぁこれもわかると言っていた点です。

マジかw

全然わからないです。

 

② 帰ってもやることがない人のために、アフター5の活動を盛り上げよう!という意見

知らんがなw

30, 40にもなる大人が「退社してもやることがないので、だれか助けて」って言っているんでしょうか。

そして、それを放っておけない!という意見に結構賛成意見が集まることにわりと驚きです。

みんな、なんていい人たちなんでしょう。

まあ、その活動の中から何か新しいビジネスのタネでも見つかるかもしれませんね。

でも、新しいアイデアが生まれるために効果的なのは多様性ですから、それを高めるためにはあえて会社と関係ないコミュニティに参加した方が、可能性が大きいと思いますよ。

ボケ防止のためにも、もう少し自分のアタマで考えて行動をする癖を従業員に身につけさせた方が、業務にも活かせると思います。

逆に、業務時間外では社員同士の馴れ合い禁止くらいにした方がいいのではないでしょうか。

 

まとめ

考えることの苦痛、というのがよくわかります。

短時間集中してアタマを使うことの方が、長時間無思考でいるよりもはるかに厳しいことなんだなぁということを改めて実感する調査結果でした。

 

自分のアタマで考えよう ー ちきりん(著)