前回までの記事でようやく3Dモデルが完成したので、今回は実際に3Dプリンターで出力する方法を探っていきたいと思います。

3Dプリンターで出力する方法については色々あるんですが、ちょっと調べてみた限りでは大きく分けて以下4つのいずれかになるように思えました。

  1. Web経由の3Dプリントサービスを利用する
  2. 近くのfabcafe(ファブカフェ)を利用する
  3. 全国各地にあるfablab(ファブラボ)を利用する
  4. 3Dプリンターを買って自分でやる

これ以外に、知り合いに持ってる人がいるとか、大学の研究室で使えるとかだったら最高なのですが、残念ながらそんな恵まれた環境にないので、正攻法で探していきたいと思います。

今回はいちばん敷居の低い3Dプリントサービスを使ってみようと試みました。

 

3Dプリント見積もり依頼

2017年4月現在、3Dプリントサービスといえば有名どころが大体6社ほどあるようですがまずは価格重視ということで、DMM.makeに依頼を出してみました。

DMM.make

 

データをアップロードするには、作成するモデルをSTLというファイル形式に変換して出力しなければなりません。

FUSION360では、画面上のブラウザツリーの最上位コンポーネントを右クリックして、[STL形式で保存]を選択するだけなので簡単です。

 

これで出力したファイルをDMMのWebサイトにアップロードしていきます。

アップロード直後はチェック中の状態になって、データがちゃんと造形できるかどうか確認されますが、しばらく放置しておいたところ、数十分で全てチェックOKになりました。

では早速注文を……と思ったのですが値段を見てびっくり。

最も安い素材のナイロンでも、円柱が1個あたり580円〜2,600円。土台ともなると、なんと約30,000円というお値段……。

 

たっけー。

 

元々はフルカラーのプラスチックやアクリル、木材なんかも使ってみたいなぁなどと思っていたのですが、それらにするとさらに5倍近くのお値段に……。

どうも調べてみると、こういったWebプリントサービスのお値段は材料単価×造形物体積で決まるようで、今回のように形状が単純なわりに体積が大きいものはどちらかというと損になってしまうようですね。

また、3Dプリンターの一般的なサイズは1辺の長さが10cm程度が限界なようで、今回作成した土台のように30cmを超えるような物体の造形はかなり高価で大型の機械を用いないとできないようで、その分値段が跳ね上がります。

ですので、形状が複雑で、どうしても欲しい小型の一点ものというのがこういった3Dプリントサービスには向いているように思いました。

3Dプリントされた造形物の例として、指輪やアクセサリー、スマホケース、フィギュアなんかをよくみかけるのもそのためですかね。

一応、他の安いと言われているサービスもいくつか見積もりをとってみましたが、やはりDMM.makeより高かったです。

 

まとめ

今回はパーツ点数も多いので、これを使って作ってしまうと、市場の類似品の3倍近くのお値段になってしまいそうなので、3Dプリントサービスの利用はあきらめることとしました。

しかし、仕事で試作物を製造している方はともかく、我々一般人は普段使うものってそんなに複雑な形状のものは使わないので、こういうシンプルな形状のものをもっと安くプリントできればもっと3Dプリンターも広がると思うのですがね。

とはいえ、これであきらめるわけにもいかないので別の道を探っていきたいと思います。