
8日間にわたるモンテッソーリ教師養成講座がおわり、はれてモンテッソーリ教師としての道を歩み始めることとなりました(まだ終わってないけど)。
これから、ゆく先々でモンテッソーリ教師としての専門知識を生かし、世の中の子ども達に智恵を授けて参りたいと思います。
そんな中で早くも我が子を取り巻く環境を改善すべく、いくつか手を打ちましたので紹介します。
環境の孤立化
3日目の環境論で出てきましたね。
幼児が生活する環境も、「食事」「睡眠」「活動」「お世話」の用途ごとの4分類に活動エリアが分かれていなければなりません。
そのためにまずはリビング内で「食事」と「活動」のエリアがごちゃまぜになっていたので、以下のようにBefore/Afterをしました。
以前は左図のように、細かいものが多いキッチンエリアに子どもがなるべく立ち入らないように、カラーボックスとゲートでブロックしていたのですが、最近は成長に伴ってぶちまけたりしないようになってきたので、これを取り払いました。
おもちゃ棚とカラーボックス、対面キッチンに挟まれた半クローズドな空間を作り、この中に子ども用の机と椅子を配置して、活動に集中できる空間を作りました。
食卓はソファに寄せ、ごはんやおやつはこの辺りで食べ、活動のエリアには持ち込まないようにさせます。
また、物理的には変わっていないのですが、以前は寝室やリビングで頻繁におむつの取り替えなどをしていたのですが、これをやめて基本的に毎回トイレまで連れていくようにしました。
これによって、場所と行動の意味づけを意識できるように配慮しています。
線上歩行
キッチンエリアと食事・活動のエリアを繋ぐ部分に、引っ越し用テープで線をひきました。
線上歩行のための線です。
環境の孤立化をより意識させるとともに、歩行の洗練をさせることが目的になっています。
今はまだ線をまたいで歩く程度ですが、大人がここを通るときにあえて線の上を歩くようにしています。
大人がやっていると、子どもは面白がってまねしてくるのです。
これは模倣期の習性を利用したものです。
今はまだ直線のみですが、慣れてきたら曲線を入れたり手に持つものを近くに置いたりとアップデートする予定です。
引っ掛けフック
微細運動の練習のための用具その①です。
家にあまっていったフックとリングで作った極めて単純なしかけです。
「ひっかける」というアクションを必要とするアイテムが以前の環境にはなかったので、取り入れてみました。
色でフックとリングを関係づけられるようにしておいて、秩序の敏感期を利用して練習を促します。
たまに、色をちぐはぐにしておくと気になって戻そうとします。
ポールと洗濯バサミ
微細運動のための用具その②です。
あまっていたつっぱり棒を地面と垂直にかけて、子どもの手がとどく高さに洗濯パサミをつけておいたものです。
落ちている洗濯バサミを見つけると、いつもにぎにぎしていたのでそれを見て力をいれてつかむという練習を取り入れてはどうかと思い、設計しました。
こちらもポール部分に色付きのビニールテープを巻いて、色で対応づけられるようにしておきます。
あけうつしピッチャー
微細運動のための用具その③です。
ただの透明な軽量カップ2つを浴室におきました。
これだけです。
単純ですが、お風呂に入っているときはひたすら水を片方からもう片方へ、延々とあけうつしています。
今はまだたくさんこぼしてしますし、動きも乱暴ですが、洗練されてきたらカップに線を描いて量のコントロールができるように促していくようにします。
人的環境
さいごに、目に見えないですが人的環境、すなわち大人の接し方の変化です。
子どもに話しかけるときに、常に以下を意識するようになりました。
- 突然横から視界に入らない。必ず声をかけてから近づく。
- アイコンタクトを頻繁にする。
- 共通のものを目にしたら、物の名前をゆっくり口元をみせて発音してみせる。
- よく観察する。興味を持っていそうなサインを覚えておき、環境に取り入れられないか考える。
- 積極的に手本を見せてみせる。ゆっくりと動作を分解して。
- 子どもが自発的にやりはじめたら、上手にできなくても止めない。
人的環境が変わればおのずと物的環境も変わります。
あとは、周囲の啓蒙ですね。
妻にモンテッソーリ教育法を小出しに伝えていますが、残念なことにウルサイと嫌がられています。
あげくの果ては「モンテは1日3回まで」と言われる始末。先は長いです。
まとめ
8日間のスクーリングを通じて、大きく環境が変化しました。
やはりまずは知ること、これから始まりますね。
なお、モンテッソーリ教師養成講座はこの後半年間にわたるレポート課題が課されますが、内容はほぼ本ブログ上で網羅してしまっているので、あっという間に終わらせられると確信しております。
3月に希望者は資格試験も受けることができます。
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