
ここ数年「モノを所有する」ことをできるだけ避けるようになっています。
モノを手に入れることは、長らくの間豊かさの象徴であったわけですが、なんとなく古い価値観になりつつあるなという時代の空気を感じます。
なんというか、手に入れたモノに縛られるような感覚があるのですね。
せっかく買ったのだから使わないともったいないとか、そういう感覚です。
そもそも置き場所がないという、切実な理由もありますが。
モノによって失われる生活の余白に敏感になっているのかもしれません。
キッズ用品
子供が生まれてからというもの、ほんとうにたくさんのモノが必要になりました。
里帰り出産から家に戻るときに、大きな8人乗りのワゴンがパンパンになったことを今でもよく覚えています。
その後も必要なモノは次々にあらわれてきましたが、なるべく完成品を購入しないで、すでにあるものを工夫して手作りするようにしていました。
しかし、どうしても手作りが難しいモノも中にはあります。
そういう時に活躍するのがレンタルサービスです。
キッズ用品レンタルサービス
子供は体格や行動が次々にかわるものなので、キッズ用品は成長と共にすぐに使わなくなる一時的なものが多いです。
また、子供の注意を引くためのアイテム(主に遊具)も多く、飽きられることがそのモノの存在価値が無くなる原因だったりします。
要するに、寿命が短いのです。
この特性は、レンタルにとてもマッチしています。
利点
レンタルをすることにより得られる利点は以下のようなものがあります。
- 購入するにはちょっとお高い商品も、少ない金額でさくっと借りられる
- いろんなものを試すことができる
- 限られたスペースを占有しない
一方で、デメリットもありますので注意が必要です。
- 新品ではないケースが多い
- 長く借りるなら、買った方が安い
- 手放す際に子供が悲しむ
デメリットを感じない、もしくは割り切れると思ったら、レンタルを検討しましょう。
レンタル向きの製品
以下のような特徴を持つものが向いています。
使う期間が短い(最大で半年程度まで)
活躍の期間が短いものです。
買ったのにすぐに使わなくなってしまったらもったいないですよね。
レンタルが長期間にわたると購入するのとほぼ変わらない値段になってしまうこともあるので、注意が必要です。
レンタル後に残額を支払って買取り、という契約形態を取れるところも多いので、思ったよりも使えそうだったら購入に踏み切ってもいいと思います。
大きい
大きいものは、使わないときに保管する場所を確保する必要があります。
空間もお金と同じ、資産の一つと考えれば無駄にはできないでしょう。
使わなくなったらその場所をリリースできるので、他のことに有効活用できるようになります。
子供が飽きる=存在価値の消失
子供に自発的に使ってもらうことを期待されているものは、気分次第で使わなくなってしまいます。
場合によっては買ったはいいもののほとんど遊んでくれなかった、というものもあるでしょう。
おもちゃがその代表格ですね。
購入すると高額
レンタルするのも実はそこそこお金がかかります。
もちろん、販売価格が高いものほどレンタル価格も高い傾向にありますが、その伸びは購入価格に比べれば緩やかです。
送料と返送料で大体2,000円程度かかってしまうので、それなりに高額なものの方が元を取りやすいです。
では、具体的にレンタルに適したものを紹介してきましょう。
レンタルにおすすめな用品
ベビーベッド
ベビーベッドは、子供が生まれて間もない時期から約半年間くらい使いました。
実を言うとベビーベッドで寝てくれることは最初から最後までほとんどなかったのですが、一時的な収納としてなんでもボックスのように使えたのが便利でした。
子育て初期は色々と荷物が多いので、よく使うものをひととこにまとめておけると家事が楽です。
使わなくなった後はすごく邪魔になるので、手元にはおかない方がよいと思います。
親戚から借りられると一番いいですね。
大型遊具
歩行器やジャングルジムなどの室内型遊具から、ストライダーのような屋外型遊具まで色々です。
いずれも大きくて、広い一軒家でもない限りは置き場所に困ってしまうものが候補になってきます。
遊具はバリエーションが豊富で、子供が飽きるのも早いので、レンタルにもっとも適しているものだと言えます。
子供があきることも考えて、大体3ヶ月くらいの期間で借りるのがよいです。
3ヶ月も借りるとほぼ自分のもののように遊びますので、返すときイヤダイヤダと泣くんじゃないかと心配しましたが、こっそり見えないところで返却手続きをしたらコロッと忘れてくれたようです。
また、帰省のときに実家に直接送ると、帰省中におもちゃで楽しむことができたりして非日常感を演出できる上に、手荷物も減らせるのでおすすめです。
チャイルドシート
車を持っている場合は購入した方がいいと思いますが、そうでない方でも必要になる機会はあると思います。
6歳未満の子供は車に乗せるためにチャイルドシートの装着が義務付けられていますので、車で移動する際には絶対に必要です。
レンタカーにはオプションでつけられることが多いですが、短い期間他人の車に乗せてもらう時は活躍するでしょう。
しかし、短期間でも3-4回レンタルすると普通に購入するのと変わらない値段になってしまいます。
わたしの場合、実家に帰省した時に現地で毎回車を使うので、そのとき用にレンタルしていたのですが合算してみると買った方が安いという結果になってしまいました。
同じ拠点で短期間を繰り返し使うものも、あまりレンタル向きではないかもしれません。
こんなものでしょうか。
意外と少ないですね。
ベビーカーなんかも借りることができるのですが、ずっと使うものなので買っちゃった方がいいように思いました。
0歳用と1歳以降で使い分けしたい、とか、いろいろ試してから買いたいとかこだわりがあるのであれば、最初はレンタルしてみてもいいかもしれません。
次に、わたしがよく使っているレンタルサービス業者を紹介します。
レンタルサービス業者
レンタル業者の選び方は、取り扱い品の種類や貸し出し期間、料金、宅配対応エリアなどでどこを使うか自ずと決まってしまいます。
なのであまり好みは関係ないと思います。
なんでも取り揃えていて、全国どこにも配送可というところは見当たらないのですよね。
対応品質はどこも大体問題ないです。
リラッシュ
貸し出すものの点数が豊富で、値段もリーズナブルなので真っ先に候補にあがります。
特に送料の安さが際立っていて、基本は往復1,000円です。
かつ、時間指定なし割引などの各種割引も使えばさらに安くできます。
組み立てまでしてくれるらしいので、忙しい人にはいいかもしれません。
また、年間契約でおもちゃ借り放題というサービスがありますのでレンタルヘビーユーザーにはおすすめです。
欠点は配送エリアの狭さ。
東京都全域と川崎市、横浜市ならびに埼玉・千葉の一部という首都圏に限定されています。
それ以外区域は宅配便の取り扱いもなしです。
DMMいろいろレンタル
http://www.dmm.com/rental/iroiro/=/category=baby/
DMM.comが展開するレンタルサービスです。
いろいろレンタルというのはキッズ用品に限らず本当にいろいろレンタルできるのですが、キッズ用品の取り扱い量も豊富です。
利点はなんといっても値段が安いこと!
品揃えもよいので、リラッシュが配送できないエリアに遊具を送る際などは大体ここで借りています。
また、送料無料キャンペーンをやっていることがあるので、キャンペーン中であればかなりお安くレンタルすることができます。
宅配便で全国に配送対応してくれるので、場所を選ばないというのも利点です。
あとは、Webサイトが使いやすいですね。貸し出し可否の期間表示がわかりやすくて◯です。
なぜだかわかりませんが、「レンタル中」で欠品状態の商品が少ないように感じます。
あまり知名度が無いのでしょうかね。
欠点としては最短貸し出し日数が1ヶ月〜と比較的長いことです。
ダーリング
http://www.darling.co.jp/item-category/baby-goods
ダーリングもキッズ用品以外にも取り扱いがあります。
キッズ用品は遊具が少なく、実用品(ベビーベッド、ベビーカー、チャイルドシート等)の割合が多い印象です。
チャイルドシートのバリエーションが豊富で、かつかなりお安く借りることができます。
わたしがチャイルドシートを借りるときは大体ここです。
1週間程度の短期レンタルからで全国配送に対応していますので、帰省中の実家に直接送って使い終わったらそのまま返却という使い方ができます。
ホクソンベビー
埼玉県にある、ベビー・介護用品レンタルのお店です。
商品点数はそれほど多くないのですが、「おためしレンタル」の仕組みがあって、かなり安い金額で最短1週間からレンタルすることができます。
実家に帰省する間の少しだけ使いたい場合や、購入を迷っているものを試しに使ってみたいときなどに便利です。
全国配送に対応しています。
ベビーツーワン
http://www.baby-21.net/?mode=f1
神戸を中心に、関西圏に展開するレンタルサービスです。
関西中心ですが、全国に宅配便配送可能です。
商品のバリエーションが多く、品揃え豊富です。
対応エリア内で5,001円以上レンタルすれば配送料無料オプションがつきますので、関西にお住まいの方にはかなり魅力的な候補になるのではないでしょうか。
ベビーレンタ
最後に、業界最大級の品揃え約3,000点を誇るベビーレンタです。
小物から大物まで、品揃えがとにかく豊富です。
他のレンタル業者では取り扱いの無いような、めずらしいものまで取り扱っていますので借りるものに悩んだら見てみるのもいいでしょう。
リラッシュと同じような、定額でおもちゃを一定期間届けてくれる「おもちゃ定期便」なるサービスもあります。
まとめ
子育て中は、ネットでゆっくり商品を選んでいる余裕もないのでなかなか大変ですが、レンタルを駆使してスマートな育児ライフを送りましょう。