認可外保育園の申し込み方法は園ごとにばらばらというのを紹介したが、参考までに私が経験したものを紹介したい。

電凸競走

いくつかある方法のなかで、最もわかりやすく、前時代的で、ストレスが溜まる方法だ。しかし最も努力の効果が出やすい方法でもある。園指定の時間になったら電話するだけで繋がった順に申し込み権が得られる。試しに開始3分前に掛けてみたら繋がったが「まだです」と断られてしまった。時間になると一斉に何十人もかけるので、ほぼ繋がらないと思った方がいい。私が体験した所では、受付開始から3時間くらいは電話が繋がらなかったらしい。ポイントは、失敗した時の精神的ダメージがきわめて大きいので、絶対に独りでやらない事だ。最低でも夫婦2人、出来れば両親や友人などに声を掛けて協力を仰ごう。また、スマートフォンなら1秒間隔でオートリダイヤルできるアプリがあるので、活用しよう。機械的な仕組みには機械で対応するのがいい。ちなみに私は0歳時の時この方法で入園内定をゲットした。

メール申し込み

時間になると園のホームページにメール申し込みフォームが現れるというものだ。早いもの順で説明会に呼ばれる権利がもらえる。私が申し込んだ所は月曜の朝から受付開始、となっていたので、恐らくホームページの更新は週末にされるだろうと思って土日に見てみたらやっぱり更新されていた。こちらもフライングしてメールしてみたが、結局初回の説明会には呼ばれなかった。フライングは無効なのか、もっとフライングした人が多数いたのかは分からない。電話と違ってモヤッと感が残るのが特徴だ。

ファミレス方式

ファミレスでよくある、来てくれた順に名前を書いてくださいというやつだ。説明会に行くことで名前を書く権利が得られ、順番が回ってくると入園手続きの連絡がくる。私が活動を始めたのは子供が2ヶ月になった頃だったと思うが、しばらく存在に気づかず、気づいた時には2-3名の枠に80人待ちくらいになっていてもはや無理ゲー状態だった。とりあえずダメもとで名前を書き込んでおいたが、結局キャンセル待ちの順番が回ってくることはなかった。その園はホームページに申し込み方法が何も書いてなかったので、妻が地域交流センターにいたママ友から情報を仕入れてきたことがきっかけで気づいた。電話やメールと比べると、直接行かなければいけないので申し込みコストが高いが、アナログなやり方なのでITに疎いアナタにもチャンスがあるかもしれない方法だ。

抽選

一定の申込み期間を設けて、期間中に申し込んだ中から抽選される。応募方法は直接訪問だったり、電話だったり、メールだったりするのだが、基本的には一回受け付けてもらえるので、ストレスは一番少ないだろう。ただ、本当に抽選をしているのか、園独自の基準で選ばれているのか、兄弟が在園中だと優遇されるのか、コネ入園はないのかなど、気になることは多いので必ずしも平等ではない可能性もある。

専願

申し込み方法ではないのだが、専願という申し込み枠を設けているところがある。つまり、認可園に応募しないことを条件に、優先的に入園をコミットする仕組みだ。認可外の保育園は、多くのケースで申し込み&結果発表が認可園より早く、後から認可に入れることが決まった場合はキャンセルすることになるのだが、専願の場合はこれが出来ない。多くの場合は入園金と同時に何ヶ月分かの保育料の前払いが条件となっている。もしあなたが認可に入れるか微妙な状況で、夫婦どちらも絶対に辞めたくない仕事に就いているのであれば、思い切って初年度は認可を諦めるのも手だ。一定期間、認可外に預けると追加ポイントがついて、翌年度以降認可に入れやすくなったりする自治体もある。なお。私は専願はしなかったが、結局そうなった。ただ、何故かこの枠の存在は説明会などで教えてくれないことが多い。というか、いくつも説明会に行ったが、ひとつとして教えてくれた園はなかった。質問して聞き出すしかないだろう。

まとめ

これらの情報は、自治体では一切教えてくれないので、何も知らない状態で放り出されることになる。まさに、情報戦である所が「保活」と呼ばれる所以だろう。リクナビのない就活のようなものだ。こんな戦いを、出産直後のママに出来るだろうか。私は無理だと思うので、何度も言っているが父親が主導権をとってやった方がいい。