人間、誰しも年齢を重ねるごとに里心がつくものと言われます。もちろん、その進行具合は人によって様々で、大学で上京してすぐに5月病にかかる人もいれば、生涯意に介さない人もいるでしょう。

個人差

これっておそらく、各自の生まれ持った性格だとか、環境に深く依存しているものなので、個人差が大きいです。これを気にせず、どんな場所でも自由に活動できる人っています。端から見ていると「なんてメンタルの強い人なんだろう」なんて思ってしまいますが、当の本人は意に介していなかったりします。何の要素からそうなったのかはわかりませんが、そういうものなんだから、とすんなり受け止めて気にしないでいるしかないです。

経年変化

同じ人の中でも、時間が経過するにつれて里心がついてくるようになります。この変化には敏感であるべきで、どうしてそうなったのかよく観察して対策を施さないと鬱になったりします。思うに、里心がついたなと思ったらそれは昔の自分と比べて肉体的・精神的な面で弱ってきているからなんですね。肉体的といっても筋力だったり、肌のハリ、髪が薄くなるなど外見的なものも含みます。精神的な面では昔持ち合わせていた根拠のない自信が、時間の経過とともにだんだん現実がわかってきて、残された自分の時間でできることが見えてきます。

資産を蓄える

このような弱った状態を脱するのに必要なのは有形無形の資産だと思います。資産というとお金や土地なんかもそうですが、もっと目に見えない学業や仕事で得た知識や経験、熱中できる趣味や仲間も資産です。人生の時間は誰にも平等に、どんどん消費されていきますから、この消費された時間を如何に自分の資産にしていくか、ということを考えて行動を取って行く必要があります。時間の使い方には浪費と投資の2つの側面がありますが、これが自分にとってどちらにあたるのかをよく考えて、なるべく浪費の時間を減らしましょう。

まとめ

おそらく里心を感じる人の多くは、子供の頃は特に理由もなく可愛がられ、その親や地域に歓迎された幸せな子供時代を歩んできたのでしょう。だからこそ、大人になってから、心が弱った時に、ありのままでいられる時代を過ごしてきた場所や風土にまた戻りたいと思うんでしょうね。しかし、同じ場所でも時代は移ろい、人は変わっています。今できることは、目の前にある時間を少しでも浪費から投資へ切り替えて行くことに他ならないのです。