みなさん年賀状は好きですか?
私は昔は嫌いでした。なんか時代遅れ感があるのと、いちいち何かコメント添えなければいけない空気感が面倒で。でもこの年になって思うのは、1年に1回、一言会話を交わすだけの距離感で十分な友人というのは人生の中でとても多いということ。例えば友人の定義を以下のように分類してみる。

友人の分類

  1. 親友:どんなにブランクがあっても、いざ再会すればお互いがどんな環境だろうと昔と同じように深夜まで語り合える関係性。
  2. トモダチ:同じ組織やグループにいる時限定で話しをしたり、連れ立ったりする関係性。その組織やグループを離れれば、もう2度と会うことのない人も多い。
  3. 知り合い:単に顔を知っているだけの人で、用事以外では会わない。私はこの分類の人を現実生活では友人とは呼ばない。
個人的には2と3に入る人はFacebookとかで近況を見るのでさえ労力に感じる。タイムラインに流れてきてもあえて見たいと思わないし。そう考えると、その人の1年間を1スライドにまとめてくれる年賀状って、日本人の交友関係の距離感的にはちょうど良いなーと感じる次第であります。逆に1には年賀状なんていらないかな。別に話さなくてもいつでも話は合うしね。
まあ自分の今や子供の写真を見せびらかしたいっていうのも大きな理由だけど、でもそれはFBやInstagramも一緒だしね。

発行枚数

こちらによると、2017年の年賀状発行枚数は28.5億枚で日本の人口が初めて1.2億人を突破した1980年代初頭と同じ水準まで下がっています。ピークは2003年の44.6億枚。今の日本の人口は1.27億人と、減り始めたとはいえ1980年よりはまだ多いですから、人口の影響ではないですね。でもこうして見ると、昔はもっと少なかったんだね。日本古来の文化かと思ってたけど、わりと最近の慣習なのかな。まあおそらく年の初めに何かを交わすという文化はあって、年賀状という郵便の仕組みが伸びたのがこの時期だったってことで、今後もっと電子的な手段に変わっていくだろうって考えるのが妥当かな。

まとめ

2000年代初頭には若い人の間であけおめメール、年賀メール(デコったやつ)とかが流行ったりして、もう年賀状はオワコンだとか言ってたけどね。今はそれも廃れちゃって、最近のメッセージングツールはメールよりさらに簡略化されちゃってるからそういう年明けにデコりたい欲求はどこで満たされているんだろうか。Instagram?まあ、ここまで広がった年賀状文化は年に1回だけの行事として、なくなりはしないだろうけど細々と減っていくんだろうね。