昔、スーパーファミコンにタクティクスオウガというゲームがあった。シュミレーションRPGの傑作で、発売後から10年以上経ってもファミ通の「読者が選ぶTop20」に入り続けた。

次世代機が目まぐるしく移り変わり、時代が2Dから3Dへシフトしていった中、これは奇跡的な出来事だった。

 

タクティクスオウガには、所属するメンバー全員に主人公に対する「忠誠度」というパラメータが用意されていて、これが低いと軍団を離反してしまうのだが、これを残業時間に置き換えてみる。

以下はタクティクスオウガの主人公デニム君(16)のセリフを流用した残業時間別のコメントだ。自分の上司の目線に置き換えてみよう。カッコ内は私が追記した従業員の内なる声だ。

50h- (言っても無駄なので)方針に対し、諸手をあげて心から賛成してくれるようだ。
30-49h (議論しているヒマもないので)方針をかなり好意的に受け入れてくれる。意志の疎通は十分にはかられている。
20-29h (それなりに対価は得ているので)特に不満はないようだが、不平を口にする者たちを止めるわけでもない…。
15-19h (仕事を振られたくないので)目をそらすことが多くなった。話しかけても返答してくれない…。
10-14h (プライベートで頭がいっぱいなので)何かを思いつめたような顔をしている。どこか、よそよそしい…。
5-9h (したくもない残業を依頼されたので)こちらを睨んでいることがある。どうやら怒っているようだ…。
0-4h (定時退社に向けた完璧な計画があるので)声をかけようとしたら、舌打ちをしてどこかへ行ってしまった…。

 

お互い穏便に過ごしたいなら10〜29hくらいがちょうどよいですね。