
現在勤めている会社の在宅勤務制度を、初めて利用してみてから約半年程度がたちました。
回数も合計10回くらいは積み重ねてきており、なかなかいい感じに使いこなせるようになってきましたので、改めて感想を共有したいと思います。
10回っていうと少なく感じるかもしれませんが、1ヶ月に約2回のペースなので、これまでまったくやっていなかった人からすると結構な頻度ですよ。
2週間に1日はオフィスに居ない、と言われるとなんとなくその頻度の多さの実感がわくのではないでしょうか。
ちなみに、わたしは普通の総合職会社員であり、業務内容はルーチンワークではないですので、仕事の負荷的には日本にいる多くのホワイトカラーワーカーと同じ水準だと思います。
プライオリティ・コントロール
自分のスケジュールの2週間先くらいまで在宅勤務ができる日はないかを虎視眈々と探すのが日課になりました。
もう、思考回路の原点がオフィスにくることではなくなり、家で仕事が完結できない日だけ会社に行くという発想に変わっています。
業務の進捗度合いやミーティングの設定状況、関係者の勤怠状況あたりを総合して『この日は在宅いけそうだな』という日をあらかじめ見越しておくようにしてます。
そうやって先にアタリをつけておくと、その後に入って来るアポイントは自然とその日を回避するように設定するようになります。
そうすると必然的に、資料作成や設計などの、集中力とまとまった時間を要求する仕事が溜まってくるようになります。
このような業務をまとめて処理するのに、静かな環境で妨害が入りづらい在宅勤務はうってつけなわけですね。
職住近接
わたしの家とオフィスはだいたい電車で40分程度の距離離れているのですが、社外のパートナーさんの拠点もその周りに散らばっています。
もちろん、中には家から行った方が近い拠点もあるのですよね。
だから、在宅勤務を設定した日に積極的に関係先に行かせてもらって、家を中心とした活動圏で仕事を完結するようにしています。
午前中先方に出向いて、午後は在宅で勤務、といったようなことが可能です。
先方にとっても、いつもわたしのいるオフィスまではるばる出向いて行くのがリソース逼迫になっていたものですから、わたしの方から(ついでに何人か引き連れて)まとまった時間を使ってきてくれるのはとても助かるということです。
自分で足を運ぶと、普段は出向いてきてくれない現場のメンバーとも顔を合わせてコミュニケーションをとることができますので、業務の効率向上にも効果的です。
家事を休憩時間に転換
『家の仕事』とも言える家事が、仕事の合間にすることで休憩時間に昇華することができるようになります。
「仕事中に他のことをするとは何事か」という天のオジサンの声が聞こえてきそうですが、オジサンたちも仕事中に喫煙室でタバコ吸っていたわけですから、イーブンでしょう。
朝放置していったお皿を洗ったり、ふとんをベランダに干したり、夕飯のお米を研いだりという作業は、家事としてやると面倒な作業に映りますが、仕事の合間にやるととてもよい息抜きになります。
職場の息抜きといえば先のタバコであるとか、コーヒーを飲むとかですので、それらに比べればお金をかかりませんし、精神的にも前向きになれます。
まとめ
在宅勤務については、未だに育児とか介護とか、何か家庭の事情がある人がやるもの、という認識が特に男性社員の間では多いように思います。
なんですが、あえて普段の業務の中に無理やり組み込んでみると、思いの外今まで仕事上ケアできていなかったところをうまくカバーできる可能性を秘めていることがよくわかりました。
もちろん、その効能は人によって異なりますので、まずはやってみるしかないわけですね。
子育てとかそういう事情は抜きにして、自分が持っている家という拠点を、仕事上いかにうまく活用するか、を求められる時代になったように思います。