
1日は24時間であり、それはこの世で誰しもに平等に与えられた唯一の権利である。人の一生はその1日の繰り返しであり、すべての人の人生はこの24時間の使い方で決まる。
ここから、脳を休めるための睡眠時間を除いた16時間があなたに与えられた時間だ。多くの人はその半分を仕事という名の労働に使う。1年で2,000万を稼ぐものも200万しか稼げないものも同じ、時間の売人なのだ。
充実した人生を送りたいと願うすべての人は、労働の時間を差し引いて残った時間の中に、思考を集中するひとときを持つことだ。30分から90分ほど、まとまった時間を作って思考を巡らせよう。思考するものは何でもよいが、あなたの興味を引くもの、思考するに値する難しさを持つものがよい。その事柄について、原因と結果について頭を巡らせ、可能であれば形にしよう。そうして訓練されたあなたの思考は、必ずあなたの人生を豊かにする。
−アーノルド・ベネット「自分の時間」