
はい、こりゃバブルですね。間違いなく。
2017年は年初からすんごい値段がついてきて、今まさにバブルの真っ只中といえるでしょう。
みんな、頭がおかしくなっているのです。
そういえば、わたしも今週あたりは熱っぽいです。
よーく冷静に考えてみれば、実生活での使い道がほとんどないものに10兆円以上の値段がつくというのはあきらかにおかしいと思わないでしょうか?
まったく使えないというわけではないですが、現状の主要用途は黒い用途が主だと言われているくらいです。
※ 麻薬、武器、資金洗浄など
しかし、バブルというのは「実体が多少なりともあるからこそ、過剰な価格がつく」のだと考えます。
つまりは実体はあるのです。
問題はそれがどれくらいが適正なのか、いつ適正になるのかがわからない、ということなのですね。
でももしかしたら、答えはあるのかもしれません。
過去に。
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ ー ビスマルク
既視感
インターネット普及の大きな推進力となったインターネットブラウザ・モザイクの開発者であり、のちにネットスケープナビゲーターを作り出したマーク・アンドリーセンは、ビットコインをインターネットの再来だと評しています。
インターネットといえば、2000年に崩壊したドットコム・バブルが有名ですが、そもそもインターネットはどこから来たのでしょうか。
インターネットの構想は、1950年代に作られたといいます。
その構想を実現するためには、いくつかの重要な出来事がありました。
代表的なものを年表にすると以下のようになります。
1960年代 インターネットの原型、アーパネットの発足。
1982年 通信プロトコル、TCP/IPの標準化。
1991年 世界初のWebブラウザとWebサーバ、WorldWideWebの完成。
2000年 ドッドコムバブル崩壊。
一方で、ビットコインに用いられる技術はどうでしょうか。
1976年 公開鍵暗号の発明。
…
2008年 ナカモト論文。分散型台帳技術、プルーフ・オブ・ワークの発明。
2017年 現在。さて今どこだろう。
2008年のナカモト論文がドカン!と来ている感じがしますね。
この間は、そもそも土台となるインターネットの普及、コンピューター性能や通信速度の向上、P2Pファイル交換ソフトの流行、スマートフォン、クラウドコンピューティングの普及など小さなできごとの積み重ねがあった時期だともいえます。
土台は整っていて、あとはもうアイデアを待つばかりだった、と考えるのがしっくりくるでしょう。
株価指数
チャートも見てみましょう。
比べるのは米国の新興株式市場NASDAQと、仮想通貨全体の時価総額の推移です。
並べてみるとこんな感じです。
NASDAQ
仮想通貨市場
仮想通貨の方は横軸の間隔が2倍に引き伸ばされているので、NASDAQと同じ尺で比べるともっと急峻です。
投資家なら、仮想通貨市場の現在の状況を1998年のバブルの入口とみるか、2000年の崩壊直前とみるかで大きくポジションは変わるでしょうね。
どの辺だと思うでしょう?
わたしは1998年ごろだと思ってます。
その方が面白いからです!
そして、この上がり方から察するに、間違いなくどこかで実需に即した価格まで暴落するでしょうね。
その中で、ドットコムバブルで多くの中身のないベンチャー企業が消えていったのと同じで、多くの通貨は駆逐されていくことでしょう。
ドットコムバブルが崩壊したのは、明確な出来事はなくて、多くの人が「あれ、なんかおかしいぞ?」と思い始めたタイミングで一気に下げに入ったようです。
仮想通貨は今ハードフォークを繰り返していますが、これで伸びてるのは明らかにおかしいです。
いつか多くの人が冷静になったとき、それは起こるのでしょう。
しかし、ドットコムバブルの崩壊から15年たった2015年に、NASDAQはバブル当時の最高水準まで回復しました。
つまり当時、人々の頭の中は15年先の未来を妄想していたということです。
1998年以前の伸びは健全で、バブル崩壊後に立ち直り始めた2004年からリーマンショックまでの2008年までのラインとスッキリつながります。
この間、本当に実力のあったMicrosoftやApple, Google, Amazonは着々と力をつけ、今や世界企業へと成長しました。
同じことが仮想通貨にも起こるでしょう。
2030年頃かな?
その時あなたは何歳で、どこで何をしているでしょうか?
そう考えると、今後どうしたらいいのか、少し見えてくるはずです。
まとめ
多くの人が思い描いて、期待を抱いたものはきっと誰かが実現するものです。
犠牲は伴うでしょうが、確固たる何かを持っているものは生き残ると思います。
そういったものを見つけて賭けてみるというのも、いい思い出になるでしょう。