「たたく」動作というのは、幼児期に習得する微細運動の中でも比較的高度なものです。

 

過去記事:モンテッソーリ教育講座4日目。運動の敏感期。

 

手先の微細運動だけではなくて、腕全体を振り上げてから勢いをつけて一点めがけてたたきつけますので、筋肉がきちんと発達していないと、ねらいがずれたりします。

わたしの子どもももう直ぐ2歳半なんですが、やたらと顔を叩いてくるのは悪気があるのではなくて、たたく練習がしたいのかもしれません。

 

大工さん

今回見つけたのは、ドイツのニック社が販売しているその名も大工さん

台と杭とハンマーで構成されていて、台の上にくいを入れる黄色い穴があります。

台と杭もカラフルでかわいいデザインですね。

このおもちゃのおもしろいところは、杭が入る台の中が横から見えるようになっていて、ハンマーでくいを押し込むたびにカラフルな杭がズイズイと穴の中を進んでいく様子がわかります。

子どもはこれに興味深々で、穴から杭が出てくるところもまるで生き物のようだと大喜びです。

杭が押し出されてくるので、なんども再利用して気がすむまでトンカンできます。

 

身につく運動

以下のような運動が身につきます。

  • 押し込む(指かハンマーで)
  • たたく(ハンマーで)
  • つまむ(杭)
  • スナップをきかせる(ハンマーを打つとき)

 

現在2歳3ヶ月のわたし子どもはまだたたく動作をうまくできないので、指やハンマーで杭を押し込んであそんでいます。

完全に使いこなすようになると、名前の通り大工さんのように左手で杭をつまんで静止させ、右手でハンマーを扱うことになりますので両手を使います。

かつ、左手は静止させておいて、右腕は全体を使って大きい動きをすることになるし、力のコントロールも必要なのでかなり高度です。

ハンマーをたたく精度が低いと、自分の指をたたいてしまって痛いという、わかりやすい謝り訂正の機能を有しているのもポイントです。

 

まとめ

微細運動の練習の総仕上げとも言える高度なおもちゃです。

3歳前後のお子様にどうぞ。