この度、モンテッソーリ教育のメソッドを本格的に学習したいと思いまして、1年間の教師養成講座なるものを受講することにしました。

別に教師になりたいわけではないです。

外部リンク:モンテッソーリ教育綜合研究所 – 講師養成通信講座

 

そんなわけで、大量の課題図書が課されているので、その中から役に立つなと思った要素をピックアップしていきます。

 

暗中模索

「子育て」と「教育」の違いは何でしょう。

私が思うに、子育ては受け身の姿勢

子供が成長本能を爆発させ、大人はそれを受け止めたりあやしたりすることです。

一方で、教育は攻めの姿勢です。

子供に対して、今の能力では少し難しいことを彼・彼女らに要求します。

世の中には「子育て」に関する情報は溢れています。

子供がこういう行動をとったらこうしなさい、というような母子手帳とか自治体の検診で教えてくれるようなことです。

しかし、「教育」に関する情報は玉石混交であり、どうすればいいのか大人たちも迷っています。

小学校から上は国が定めた教育要綱がありますので、ある程度確からしい指針がありますが、6歳未満の子供たちにはそれがありません。

モンテッソーリ教育は、この闇の中にある6歳未満の教育法について一つの指針となるものです。

 

概要

モンテッソーリ教育を分解し、以下の3つに分けてみます。

仕事でもよくやる分け方です。

  • What:何を教えるか
  • When:いつ教えるか
  • How:どのように教えるか

 

モンテッソーリ教育を紹介する話でよく取り上げられるのは、How(どのように教えるか)の部分です。

モンテッソーリ教育には、モンテッソーリ教具と呼ばれる見た目にもインパクトが大きい特殊な教材を使うため、その使い方ばかりが注目されがちです。

特に有名なピンクタワーはこんな感じです。

 

なのですが、実はWhat(何を教えるか)とWhen(いつ教えるか)も極めて重要なんですね。

 

What

6歳未満のモンテッソーリ教育が教える範囲は以下のものです。

  • 筋肉の動き(運動)
  • 五感(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)

 

教育を通じて、これらの能力に優れた感性豊かな子供をつくることを目的とします。

重要なポイントは知識教育がないということです。

モンテッソーリ教育にも、言語教育や数理教育があります。

端から見るとお勉強っぽく見えますが、あくまで言語や数理を題材にして、五感や筋肉の動きを自然に身につけることが目的です。

知識を身につけることや分析力を養うことは目的には含まれません。

旧来型の義務教育は知識変重の教育のため、私たち大人はそのやり方しか知りません。

だから、人に教育を施すということをふつうにやっているとイコール知識を教えるになりがちであり、これから脱することがモンテッソーリ教育者としての第一歩なのだということです。

その考え方から脱することができないままでは、たとえモンテッソーリ教具を使ってそのまねをしたとしても、本来の意味での教育を施すことはできないということでしょう。

 

運動の教育:

モンテッソーリ運動論。生命を構成する赤と白の人。

 

まとめ

まずは現在の私の理解力でWhatを紹介してみました。

WhenとHowはかなり膨大ですので、これから順次学んでいきます。

おや、あと3つ(Who, Where, Why)が出てきませんね。

これから出てくるかもしれませんが、今のところは…

  • Who:だれでも(Anyone)
  • Where:どこでも(Anywhere)
  • Why:やらない理由はない!(Why not!)

ですね。

 

子どもの発見 – マリア・モンテッソーリ (著)