世界の人口は今や70億人を超え、未だ1秒あたり5人くらいの勢いで増え続けているようです。

地球が膨大な人口を支えられなくなるのも、もはや時間の問題だと思われます。

人類は宇宙に新たなる可能性を見出し、火星や太陽系外惑星で移住可能な星を探しています。

そんな話もSFではなく、大マジメに聞かれるようになりました。

ですがそんな中、もうすでに新たな世界は見つかっていたようです。

宇宙ではなく我々の頭の中に。

 

中央のない世界

以下が新世界の風景です。

 

 

デセントラ・ランド(中央のない世界)というところです。

インターネット上に構築された、VR(バーチャルリアリティ)で作られた空間です。

そこは見渡す限りの砂漠で、ところどころに誰が置いたんでしょうか、何やら幾何学的なモニュメントが配置されています。

実際にWebブラウザでアクセスすると、歩き回ることができました。

 

ブロックチェーン

こちらの新世界ですが、ビットコインなどの仮想通貨を支えるブロックチェーンによって構築されています。

ビットコインに代表される仮想通貨の仕組みを流用し、通貨→土地に置き換えたものです。

『新たなる世界は、いかなる国家権力によっても支配されるべきではない』という思想に基づき、管理主体の不要なブロックチェーンが使われています。

土地は、仮想通貨と同じくマイナーと呼ばれる世界中の採掘者によって発見されます。

土地なので、採掘者というか耕作者という感じでしょうか。

土地を耕作したマイナーに、VR空間上で10m四方の土地が与えられ、自らが保有している土地には、Unityを使ってオブジェクトを配置することができます。

先ほどあったモニュメントは先行者の誰かが配置したものということですね。

 

現在は青銅器時代

2017年6月は、ブロンズ・エイジ(青銅器時代)なんだそうです。

 

 

まだ新世界に物理法則(重力など)はなく、Unityでは原始的なキューブやスフィアしか配置できません。

だからモニュメントのようなものしかないわけですね。

 

石器時代頃の世界地図。今もタイルは増え続けているのでしょう。

 

電脳空間に人の気配

Webブラウザで歩き回っても、誰もいません。

なんですが、配置されたモニュメントから明らかに人の気配を感じます。

インターネット上の空間ですが、前後左右上下があります。

10m隣のタイルには、他の誰かが置いたオブジェクトがあります。

 

砂漠にポツンと、声明文が置かれていました。

サイバースペースの独立宣言

産業世界の政府、疲れた肉と鋼の巨人よ。

私は新たなる心の故郷、サイバースペースから来た。

未来を代表してあなたにお願いしたい。

私たちに構わないでくれ。

あなたは私たちの間で歓迎されない。

あなたは私たちの集まる場所の、どこにも主権を持たないのだから。

 

まとめ

ただのお遊びに見えるでしょうか。

わたしは何やら大きな力のうねりのようなものを感じます。

今は何もない砂漠ですが、将来ここに街ができ、多くの人々がVR空間上で往き交い、チャットでおしゃべりをしながら3Dモデリングされた商品を手に取り、仮想通貨で買い物をする……そんな姿が目に浮かびます。

わたしも早速、サーバを立てて土地を耕作してみました。

これから先が楽しみですね。