すこし前になりますが、このまま惰性で会社員を続けても先が見えない、と感じTECH::CAMPでプログラミングスキルをブーストしに行ってきました。

2020年から小学校でプログラミング教育が必須化されますので、将来子供に「プログラミングもできないなんてマジダセー」とか言わせないようにするという目的もありました。

結構長くなってしまいましたが、ご容赦ください。

 

プログラミング教室

最近プログラミング学習が流行っているのか、いくつも似たような教室があります。

TECH::CAMPの他にも、CodeCampやWebCampなどありますが、どれも似たようなものじゃなかろうかと思います。

自分が学びたい言語があればそれで選べばいいし、なければどれでもいいのではないかと思います。

相場はどれも1ヶ月で10-15万円前後のものが多いようで、学生さんですと半額キャンペーンとかあります。

 

言語選択

どの言語を選ぶかですが、全く何も触ったことのない初心者であれば、近年Web開発言語の主流であるRubyかPHPを選ぶのが良いのではないかと思います。

プログラマの年収比較サイトを見ると上記2つはだいたい高い位置にいますので、これから就職・転職を検討されている方も潰しが効くでしょうし、プログラマ以外でもHTTPなどWeb周りの基礎知識が学べるので役に立つことが多いと思います。

いずれも、言語の中では比較的新しい部類なので、学習しやすさという点でもよく考えて設計されている言語だと思います。

わたしは、TECH::CAMPに行くと最初に決めてしまったので、本当は業務上よく使うSwift(iOS/MacOSアプリ用)がよかったのですが、コースがなくなってしまっていたので最近流行りのVR(Unity&C#)を選択しました。

Rubyでもよかったのですが、15年ほど前情報系の学生だった頃に「Rubyとかいう先の無い言語を学ぶやつは情弱」とか言ってた情弱だったので、15万円も払って勉強するのはしゃくなのでやめました。

 

コース選択

TECH::CAMPでは、1週間のイナズマコースと1ヶ月の通常コースがあります。

イナズマコースの方が1万円安いですが、殆どの方は通常コースを選んだ方が良いのではないかと思います。

というのも、別に通常コースでもやる気と時間があれば全カリキュラムを1週間で終わらせることは可能です。

重要なのは全カリキュラムを終わらせた後で、自作のサービス・アプリを作ることで本当のコーディング力が身につきます。

この期間をいかに長く取れるか、が投資対効果を最大限に得る秘訣です。

自作サービス・アプリを作るには、まずサービス仕様設計というコーディング外の工程が必要なので時間がかかりますし、いざ実装を始めると必ずつまづくポイントがいくつも出てきますので、この時点でメンターを最大限活用して元を取りましょう。

 

わたしのプログラミングスキル

わたしはIT系のSEですが、プログラマではないのでプログラミングスキル自体は素人レベルです。

ただし、大学時代は情報系の研究室でC言語のプログラムも作成しましたし、趣味でいくつかjavaのアプリを作ったこともあるので完全初心者でもありません。

その辺を踏まえて参考にしていただければ幸いです。

 

テキスト:テックマスター

TECH::CAMPに用いられるテキストはテックマスターと呼ばれるWeb上で参照できるテキストで、これが本当によくできています。

作った人は神ではなかろうかと思えるくらい、巷のプラグラミング本よりもわかりやすいです。教えるのが上手なんでしょう。

これが10万円分の価値があると言っても過言ではありません。

基本的にはコード例が記載されているので、テキストで学習しながらこれを手打ちでコピペしていくという形で進めますが、途中で演習問題が課されます。

総学習時間は60-70時間といったところですが、簡単すぎず、難しすぎない難易度で、わたし程度のスキルでもメンターの助けは1-2回借りただけで全カリキュラム完了できました。

初心者の方でも大丈夫じゃないかなぁと思いましたが、交流した初心者の方の中には難しい……と言っていた方もいましたので、それなりに努力は必要かもしれません。

画面上の正解動作もGIFアニメでわかりやすく表示されるので、答え合わせもとてもしやすかったです。

それから、意外にも助かるのがコーディングの外側にある各種ツール設定もかなり丁寧に説明を割いているという点です。

最近のプログラミングでは、サポートツールがかなり充実してきているので、カタカタとコードを書く時間よりも、ツールの設定で悩む時間が意外と多いのです。

コースが始まる数週間前からテックマスターはWeb上で参照できますので、可能であれば先に進めておいてなるべく多くの時間を自作サービス・アプリ作成に当てた方がいいと思います。

同じVRコースで同期にいたプログラマの方は、初日で全カリキュラムすでに完了していて驚きましたw

 

参加者

テックマスターでは他の参加者のプロフィールと進捗が見えます。

これはVRコースだけでなくて、全コースの全拠点の参加者が見えます。

TECH::CAMPは関東圏以外にも名古屋、大阪、博多天神にもあるのでそちらの方々のも見えますし、オンラインのみで全国から参加してる方のも見えます。

プロフィールと言っても何も書かなければ、名前と所属団体くらいです。

参加者のプロフィールとしては、やはり大学生が多かったです。半分強が大学生かと思います。

その中でも渋谷校は土地柄でしょうか、慶應義塾大学の学生さんがとても多いように感じました。見た感じ理系よりも文系学部の方の比率が高かったですね。

慶應義塾大学卒でITベンチャーを立ち上げた経営者は多いですので、その影響かもしれませんね。

他には本業プログラマや私と同じようなSEもちらほらいますし、プログラミングとあまり縁のなさそうな広告代理店の方、はたまたベンチャー企業経営者や40代主婦、女子高生、ニートもいらっしゃいました。

プログラミング学習が世間一般に広く浸透し始めているのを感じますね。

 

メンター

メンターも大学生くらいの若い方が多かったです。

プログラミングのエキスパートというよりは、教えるのが上手な塾の先生、といった具合です。

スキル的には情報系の学生でプログラミングが得意です、と言えるレベルの方々が最低ラインではないでしょうか。

メンターの中でも、おそらく古株と新人でだいぶスキル差がありそうで、新しそうな方ですとテキストに関する質問には答えられますが、自作アプリのバグなんかを相談すると「持ち帰り確認しますので、コードを送ってください」となります。

まぁ他人の書いたコードを読むというのは本当に難しく、本業のプログラマもそんな感じではなかろうかと思いますので、親身に対応してくれるという点が重要で、その点は不満がなかったですね。

 

学習場所と雰囲気

オンラインと渋谷のスタジオの両方を使いました。

日中仕事しながらだったので、昼休みや夜間にオンラインで8割、残り2割を渋谷でやった感じです。

この進め方ですと、やはり全カリキュラム完了に3週間ほどかかってしまいましたので、自作アプリ作成を期間内にあまりできなかったのが反省点です。

渋谷には3回ほど行きましたが、チャットで事足りるので別に学習自体はオンラインだけでもよかったかなと思います。

スタジオに行くので良いことは、他の参加者の方と交流できる点で、どういう背景でプログラミングを学習しようとしたのかを聞くと色々と参考になります。

スタジオはオシャレなつくりで若い人がたくさんいる割にはシーンとしていて、各自黙々とPCに向かっています。

何時間かおきに「交流タイムでーす」と呼びかけがあって音楽が流れたり、お菓子が配られたりするのですが、黙々と作業を続ける人も多くて、いかにもプログラマ志向の人たちだなと思いました。

アメリカとかでよくあるfacebookの看板をメンターがもってきて、「SNSどうすか!?」とか聞いて回ってるんですが、だいたい「あ、いいっス…」的な感じで断られていました。(わたしも断りましたw)

1週間に1回くらい有料の交流イベントがあって別フロアで行われます。

メンターの活動紹介や参加者同士話あえる貴重な場なので、いける人は絶対参加した方がいいと思いました。この辺でどういう背景で参加しにきたのかとか聞くと人生がわかって面白いです。

 

VRコースの特徴

わたしが受講したVRコースについて、簡単に紹介します。

内容はUnityの使い方とC#のコーディングが半々といったところです。

Unityは今回初めて触りましたが、本当にこれは神ツールだなと思いました。

難しそうな3Dグラフィックをいとも簡単に配置できます。

VRといってもカリキュラムの殆どは3Dゲーム作成で占められており、VRに関するノウハウは2割程度しかなかった印象です。

今はそれぐらい簡単にVR化できてしまうツールが整っているということですね。

VRコースの場合、ヘッドセット等の機材はスタジオにあるのを使わせてもらえますが1個しかないので、他の方が使っている場合は使えません。

スマホ用なら数千円で買えるのでこの機会に買ってみてもいいでしょう。

OculusLiftやHTCviveなどの高価格機材は環境設営とかも大変そうなので、無い人は使える時間をメンターに確認して予約させてもらった方がいいと思います。

 

まとめ

社会人にとっては10万円超という、安くはない学習費ですが通ってよかったと思います。

プログラミングを学習できたことよりも、プログラミングを学ぶというハードルを下げられるのがもっとも大きな成果でした。

プログラミング言語って新陳代謝が激しくて、少し前に流行った言語が使えなくなったりということが頻繁にあるのですが、一度学習方法を知っていれば、新しい言語はだいたい過去の言語を参考に作られるので、素早くキャッチアップできます。

そして、何より改めて自分がプログラマに向いてないことがわかったことかなと思います。

プログラミングは半分アートの領域です。今回は全然生産性出ませんでした。

本職でたまにコードを読める・直せることは強みになりますが、それを本業にして行くのはやはりきついなと思いました。

 

これを読んで興味出た方はぜひ一度行ってみてください。

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