堀江さんの新刊『多動力』を読みました。

twitter上やこれまでの彼の著書で言ってきたことと大枠は変わっていなくて、「好きなことをやれ。今すぐやれ。」というのが基本的な立ち位置です。

ひとつ新たな気づきがあったなと思ったのは、物事はリズム感で進めるとものすごく生産性が上がるということです。

 

今、自分ノッてるなという感覚

このような感覚って、誰もが一度は感じたことがあるんじゃないでしょうか?

『普段全然気乗りがしない学校の宿題が、今日だけは圧倒的集中力で次々に教科を仕上げられるぞ!』とか、『日曜一日ゴロゴロしちゃって夕飯作るのメンドくさい……だけどスーパーに行ったら夕飯のメニューも一週間の献立も閃いた!そのまま帰って料理してお風呂、洗濯まで一気に仕上げたわよ!』なんて感覚です。

誰しもが何かきっかけとなる行動があって、そこから『処理モード』に無意識に切り替わっていくものなんですが、これって普段意識していないと何がトリガーなのかはわかりません。

ただ、明らかにペースが上がらないタスクってあって、わたしの仕事で言えば朝から脳みそが溶けそうな長い定例会議が入っているとか、分厚い資料をまとまった時間で作らなきゃならないとか、そういったタスクが入っているとその後一日引きずることになります。

そういうものは、会議の前に少し早くきてノれそうな作業を処理するとか、一度に資料を一気に作らないでこまめに誰かにアウトプットするとか、対策次第でなくすことができそうです。

つまり、明らかに停滞するであろうタスクをなるべくやらない、別のやり方でやる、というところを徹底すれば、理想に近づけるわけです。

 

勤務体系もリズム感重視で

これからの時代、AIやロボットは新技術の隆盛に伴って週休3日制の導入がありうる、なんて話が出ていますが正直三連休のあとの月曜日なんて全然生産性があがりません。

前の木曜日に何をしていたか、思い出すところから始めないといけないですし、当然でしょう。

AIやロボットたちは24時間365日同じパフォーマンスなわけですから、人間様が『今日はノッてないなぁ』なんて言ってる場合ではないわけです。

「チャント仕事シテクダサイ」とかロボットに注意されてしまうでしょう。

週三日開けたり、週の途中に休日を新たに作るよりも、リズムを崩さないことを優先させて、一日4時間勤務を毎日する方がトータルで生産性が上がるんじゃないでしょうか。

1日4時間であれば、ランチタイムなんていうわざわざ激混みの時間帯に飯を食いにいくことも必要なくなるでしょう。

1日4時間であれば、往復2時間かけてオフィスに通うなんて行為もばからしくなって、リモートワークの普及も進むでしょう。

1日4時間であれば、1日の残り半分を別のビジネスに費やしたり、家族と過ごす時間に当てられるでしょう。

こうしてみると、様々な社会課題の解決にも効果がありそうです。

 

まとめ

こう言いましたが、日本でこのような勤務体系が標準となる時代は来ないでしょう。

どうしても前例主義が強く、労組あたりが断固阻止するであろうと思います。

ただすでに今の世の中を見渡してみると、こういう生き方をしている人はすでに少ないながらに増えてきていると思いますので、そのような道を模索してみるのもいいかもしれません。

 

多動力 - 堀江貴文 (著)